初雪

11月24日の朝は初雪。
雪が降っても生徒たちは登校です。
いつものように7時に外へ。
バレー部の子たちが、傘をさしてイチョウの葉を集めています。
頭が下がる思いです。

水分を含んだ雪なので、だんだん傘が重くなってきます。
傘を持っている手は冷たくなり、
寒さが体の芯まで達したことを実感します。
送迎の車もいつもより多く感じます。

一台の車が私の前で止まり、窓が開くと「校長先生」の声と同時に、
使い捨てカイロを手渡して下さる保護者の方。
実にありがたいことです。さっそくおなかに貼りました。

翌日は氷点下の朝。
前日よりも寒く感じます。
使い捨てカイロを持っていないことを後悔します。
バレー部のお掃除の様子を見ながら、体が震えてきます。

1年生と挨拶を交わすと、彼女はセカンドバックから
ペットボトルのお茶を取り出し、
私に「温まって下さい」とプレゼント。
突然のことでビックリ。遠慮しましたが、
彼女の心遣いに甘えることにしました。
買ったばかりなのでしょう、とても温かいです。
カイロの代役を務めてくれました。

雪が降っても、氷点下でも、
保護者の方や、生徒たちの優しい気持ちで
私の心と体は温かくなっています。

学校長 鈴木康之