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水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

令和5年度

11月

十月十二日・十三日の両日、三重県津市において中部地区私学教育研修会が開催されました。中部地区九県からの参加者があり、私は学校経営部会の講演と指導講師を依頼され、四校の事例発表の助言を担当いたしました。いずれの高校も私学らしさを大切にした内容の発表でした。進学指導の取り組みや、独自のシステムの実践など、本校にとっても参考になることばかりで私自身の研修になりました。県内だけでは生徒募集が難しく、寮を完備している学校も複数あり、地方都市の生徒募集の困難さも実感しました。

 

四校の発表を聞きながら強く感じたことは、目に見えないことが目に見えるものを創り出していくのだということです。各校の実績は、システムやハード面での革新だけで成し遂げられるのではなく、目に見えないものを大切にしているところから生み出されていくのではないかと思うのです。企業においてもニーズを大切にしていきながらも、企業としての理念を曲げることなく、地道に取り組んでいる姿が人々の共感を呼び、業績の拡大につながっているように感じます。

 

私立学校における理念は、言うまでもなく建学精神であります。本校で言えば「社会に貢献できる女性の育成」です。すべての教育活動の根本は建学精神につながっているはずです。しかし少子化が深刻化し、建学精神がただの飾り物になってしまっている私学も少なくありません。だからこそ本校は建学精神を大事にし続ける私学でありたいと思います。建学精神は、どの私学でも突飛な内容のものではありません。むしろごく当たり前の文言であります。当たり前のものを、あらゆる角度から見つめ、そして実践し続けていくという、愚直な取り組みの中から目に見えないものが生まれ、そこから目に見えるものが創造されていくのだと思います。

 

今月は恒例のクラスマッチが予定されています。来場の折には御息女の表情や取り組みをご覧いただき、本校における、目には見えない大切なものをお感じになっていただければと思います。