令和4年度
6月
今年度の関東大会にはソフトテニス部・空手道部・フェンシング部が出場することになりました。関東大会での活躍を祈り、保護者の皆様のご協力に感謝する次第です。また吹奏楽部第二十三回定期演奏会の際には、多くの保護者の皆様のお手伝いをいただき、重ねて感謝申し上げます。素晴らしい演奏で、今年度の飛躍を確信する機会となりました。
マスク姿しか見ることができない状況が続いている中で、演奏直前にマスクを外してステージに向かう部員の姿が私には眩しく、新鮮に映りました。初めて部員たちの素顔を認識できた気がします。どの学年も入学時からマスク着用でしたので、当然のことだと思います。
朝七時過ぎから外に出て、生徒たちと挨拶を交わすようになってから二十四年が経ちました。「あいさつ運動」「校長自ら生徒指導」などと外部の方から褒めていただくこともありますが、そのような趣旨ではありません。「先手の指導」が目的であります。良いことも悪いことも、突然起こるわけではありません。物事には必ず予兆があります。その予兆を的確に捉え、大きく伸ばす機会とすること、また最悪の状況を未然に防止することが大切なのであります。生徒指導上の事案は起こってしまえば、もはや指導ではなく対応になってしまいます。
「先手の指導」の基本は、生徒たちの表情と言葉であります。個人差はありますが、意識は表情や言葉に表れます。生徒たちの表情を確認しながら、適切な言葉を交わしていく積み重ねが徳育の推進につながっていくものであると思います。表情が読み取りにくいここ数年の状況は、学校現場に暗い影を落としています。
諸外国ではマスクなしの生活が戻っていますが、日本ではマスクを外すにはまだ抵抗があります。このままマスク着用が定着するのではないかとの推測すらあります。改めてコロナ禍でのコミュニケーションの創意工夫が求められています。