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水戸女子高等学校
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学校長より

飾りウェーブ

令和3年度

2月

新型コロナウイルス感染症が再拡大し、心身ともに息苦しい日々が続いています。この原稿を書いている前日に茨城県でも一日の感染者が過去最多になったとの報道がありました。保護者の皆様におかれましては、体調に留意され、この異常な状況を乗り越えていただきたいと心から願っています。学校においても感染予防に万全を期しますが、変異株の感染性は私たちの予測を超えたものになっています。若い世代の感染者が多いことはご存じの通りですが、十代の感染者が増えています。通常の学校生活ではいわゆる三密になることは避けられず、マスクや手洗い、換気等による予防を徹底していきます。さらに新たな変異株の可能性も一部で報道されており、予断を許さない状況が続くものと思われます。

このような状況だからこそ、教育の目的をしっかり意識する必要があります。来月発刊される「青樹」にも述べたことですが、物事を目標だけで進めていくと次第に「疲弊」していきます。目的と目標を同時に意識して教育活動を進めていくことが肝要です。精一杯取り組めば疲労するはずです。体は疲れていても、心が疲れることは避けなければなりません。連日の感染症の報道の中、社会全体が疲弊しているように感じるのです。

私は毎朝四時過ぎに起床し、腹筋や背筋、ダンベル等の筋トレをやってから六時頃に出勤します。七時過ぎには外に出て、生徒たちと挨拶や会話を交わします。厳しい寒さの朝があり、すでに気温が三十度近い朝もあります。二十年以上も続けていると、目的を見失い、惰性に陥る可能性があります。幸いなことに、生徒たちの姿や笑顔、そして会話が私を支えています。本校教育の目的が生徒たちを通して、毎朝確認できる時間となっています。私の体調を気遣う優しい言葉をいただくこともありますが、私にとっては、一日が始まる儀式のようなものになっています。これからも目的と目標を両立させ、意義ある教育を実践していきたいと強く思います。

生徒、教職員共に心が荒むことなく、師弟同行の下、健やかな年度末を迎えることを願っています。