四月に入り、いよいよ新しい年度のスタートとなりました。今月から一年生を迎えて、学校内もさらに活気づくことでしょう。今年も新入生の保護者の方々との新たなご縁が生まれたことを心から喜ぶとともに、生徒の育成に共に力を尽くしたく、このご縁を大切にしていきたいと決意を強くするものです。

令和元年度は、本校にとって大きく躍進した一年となりました。選抜進学コースは四割の生徒が国公立大学に合格を果たし、本校伝統の商業科である会計情報コースは、田所侑紗さんの商業検定八種目一級合格をはじめとして、全員が二種目以上で一級に合格するなど、進路や学習面で多大な成果をあげてくれました。また運動部は八割が関東大会に出場し、六割がインターハイに出場しました。茨城国体においてもバレー部六名が少年女子に出場し、七位入賞の原動力となったのです。吹奏楽部は六年連続で東関東コンクールに出場し、その演奏は私にとって、心から誇りに感じるものでありました。さらに建学精神に基づく活動として、各地で演奏を披露し共感の輪を広げてくれたのです。また第十回トンボデザインコンクールで斉藤みなみさん、田中綾乃さんが岡山市での表彰式で優秀賞を獲得するなど、教科外での積極的な取り組みが評価された一年でありました。その源となっているのが、生徒・教職員の「意欲・気力」であると強く感じています。

新型コロナウイルス感染症が急速に広がりを見せています。東京オリンピックの延期に始まり、連日各地でのイベントや大会の中止が発表されています。少しずつ国民の意欲や気力が低下していくことが非常に心配です。今こそ昨年度の成果を支えた私たちの姿勢をしっかり意識したいと思います。

今年度も教職員一同は、建学精神である「社会に貢献する女性の育成」の下、全力を尽くす所存であります。保護者の方々の御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。

なお、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、学校の活動にも多大な影響が予想されます。感染防止を第一義に対応いたしますので、ご了承下さい。