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水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

令和元年度

3月(2月28日作成)

まもなく三月となり、蛍雪の功成った三年生を送り出す時となりました。新卒業生の保護者の方々には、心からの祝意とともに、三年間にわたる本校教育への御協力に厚く感謝申し上げます。

今年度の卒業生も数々の実績を残し、学校の発展に尽くしてくれたことを心から誇りに思う次第です。

急速な少子化の進行に伴い、先日発表された県立高校の志願状況は、一・〇一倍となり、私学にとっては極めて厳しいものとなりました。様々な場面で「特色」が生き残りのキーワードになっています。我々私学はさらに特色に磨きをかける必要があります。

先日北浦三育中学校の閉校式に出席しました。北浦三育中学校は、キリスト教を柱とした全寮制による全人教育を実践してきた学校です。開校時の困難を乗り越え、全国各地から生徒が集い、これまでの五十年間で地元をはじめ、多くの方々の共感を得てきた私立学校です。この度、千葉県に三育学院中学校が開校することになり、北浦三育中学校の生徒たちも千葉に移ることになったのです。式に出席し、改めて私学にとっての特色を考える機会となりました。建学精神である「神に仕え人に奉仕する人物の育成」が息づいている学校であります。先生方や生徒たちの出迎えや、誘導など様々な場面で「私学らしさ」を感じることができました。理事長島田先生のご挨拶は、キリスト教の教えを説くものでありました。生徒たちのハレルヤコーラスでは胸が熱くなる思いでありました。日頃からの建学精神に基づく指導が、様々な様子から感じることができるのです。まさに「私学らしい私学」です。

私学にとって目に見える実績が必須になっていますが、本当の特色は建学精神の実践に尽きると感じた一日となりました。

充実した年度を支えた三年生を誇りに思い、卒業式を迎えられる幸せを感じています。

新卒業生の巣立ち行く時を迎えて、感慨も無量でありますが、ひたすらその人生に幸多かれと心より祈ってやまないのであります。