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水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

令和元年度

12月

先月の秋桜祭、そして学校参観には、多数の保護者の皆様にご来校いただきました。ありがとうございました。茨城国体の関係で慌ただしい一カ月となりましたが、本校らしい充実した行事となりました。

秋桜祭ではここ数年私は受付に立つようにしています。来校されたすべての方々に会うことができるからです。今年も多くの保護者の方々とお話することができました。また、多くの卒業生が来校してくれるのも本校の文化祭の特長です。

秋桜祭は六十数年前の卒業生から、今春の卒業生まで幅広く近況を聞くことができる唯一の機会です。二十年前の卒業生は小さなお子さんを連れての来校でした。社会人としてしっかり働いている卒業生からは頼もしさを感じました。大学でしっかり勉学に励んでいる卒業生も声をかけてくれました。本校教育の評価を感じる一日でした。

先日書類を整理していたところ、昭和五十年(一九七五年)十一月十四日の茨城新聞を発見しました。四十四年前の紙面には一面で「わが母校」の特集が組まれており、本校が紹介されていたのです。当時は水戸女子商業高等学校でしたが、現代においても強く意識しなければならない事柄が数多くあったのです。

「画一的ということがよくいわれる。現在の社会、文化をみるとは、たいへんその感が深いのである。浅薄な画一は、発展向上に不可欠の生き生きとした活力を滅殺する。確固たる信念と厳しい省察に立つ個性的な存在は、低俗な画一を防ぐ珠玉の存在であろう。本来、私学のもつ意義はそのようなものであると思う。」先代校長が語っているこの文章は、今こそ再認識しなければならないものだと思います。また紙面には何ヶ所も「師弟同行」の文字が登場します。秋桜祭で感じた雰囲気はまさに「師弟同行」でありました。我々教員はさらに研鑽を積み、建学精神の実践を通して、生徒たちの幸せを祈らなければならないと強く感じた次第です。令和三年に創立九十周年を迎える本校にとって最も意識すべき新聞記事となりました。

一年間の本校教育に対する御協力を深謝しつつ、揃って良い年を迎えられるよう祈念申し上げます。