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水戸女子高等学校
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学校長より

飾りウェーブ

令和元年度

11月

台風十九号の被害は甚大なものとなり、この度被災されたご家庭におかれましては、心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧、復興をお祈りいたします。また義援金にご協力いただいた皆様には、心より感謝申し上げます。台風直撃の数日後、床上浸水の被害に遭われたご家庭へお見舞いに伺いました。水は引いたとはいえ、消毒液等の臭いに悩まされ、さらに粘着性の高い泥の除去は大変な心労を伴います。加えて二十五日の大雨がありました。体調にはくれぐれもご留意いただきたいと思います。

平成二十八年十月の小欄で「西日本大震災に備えよ」という本を紹介しました。高い確率で発災が予想される西日本を中心とした大震災の被害予測と共に、我が国の歴史が災害の歴史であることにも触れています。大震災への警鐘を鳴らすと共に、我々日本人の祖先が幾多の自然災害をくぐり抜け、子孫を育んでくれたからこそ、今日の私たちがいることを教えてくれています。約七三〇〇年前、薩摩硫黄島で巨大噴火が発生し、火砕流、大地震、大津波により南九州の縄文人は死滅しました。今の鹿児島市の繁栄は、数十代もの祖先の努力に基づいていることを忘れてはなりません。

さて、天皇陛下御即位記念第七十四回国民体育大会は茨城県の総合優勝で幕を閉じました。ゆめ大会が台風の影響で中止となったのは残念でしたが、バレーボール少年女子が十六年ぶりの第七位に入賞するなど、本校生にとっても手応えのあるものとなりました。私は大会期間中、本校生が補助員として参加しているラグビー、レスリング、フェンシングの会場を巡回し、生徒の様子をつぶさに見てきました。どの会場も生徒たちは活き活きと取り組んでおり、心から頼もしく感じることができました。普段からの彼女たちの誠実な取り組みの成果であると、改めて保護者の方々のご協力に感謝する次第です。

今月は秋桜祭を開催いたします。国体の関係で変則的な日程となりましたが、保護者の皆さんにおかれましては、ご息女の成長を実感できる時間となることと思います。ご来校をお待ちしております。