令和7年度
9月
例年にない暑さが続いた夏休みでありました。暑さに負けることなく、インターハイに出場した新体操部、フェンシング部や、見事県大会を第一位で通過し、今月十三日の東関東に出場を決めた吹奏楽部をはじめ、多くの生徒達の積極的な活動を実感できた夏休みでありました。
言うまでもなく教育は、生徒一人一人の能力や可能性を十分に伸ばすためにあります。学力は当然のことながら、人間性も大きく伸ばすことが教育の最大の目的でありましょう。
歴史を詳しく検証していくと、子供たちの可能性を伸ばすためのいくつかのヒントがあります。二十世紀の著名人を調べた結果では、八十二%の人は若い時に多くの有名人に接していることがわかりました。六十八%の人は子供の時に将来自分が活躍する分野の著名人の中で育っています。ノーベル賞の受賞者の半数以上が、ノーベル賞受賞者の弟子であります。この事実は単に学識面の影響ばかりではなく、むしろ接するこ
とのできた人物に対するあこがれや尊敬が、その後の発達に大きく影響したと言えるのではないでしょうか。これらの研究から、子供たちを伸ばすためのポイントを二つあげることができます。まず周囲によい指導者や目標になる人物がいるということです。二つ目は一人にならずに集団や組織に属するということです。周囲からの絶え間ない刺激を受けることによって、可能性が大きく伸びているのです。一方で社会の不安定さは能力の発揮に悪い影響があります。社会(集団)の不安定さは人の心も不安定にするため、能力を十分には発揮できなくなります。いじめや暴力が多発している環境では、生徒達の可能性を伸ばすことはできないのです。
子供たちをしっかり伸ばすためには、まずわれわれ大人が、子供たちにとってのあこがれや尊敬の対象になっていなければならないことを歴史が教えてくれています。第二学期も教職員一同、生徒達の可能性を十分に伸ばすことに全力を尽くします。本校教育への御理解と御協力を宜しくお願いいたします。