令和7年度
7月
数年前に福岡県警と福岡県青少年万引防止連絡協議会が共同で、万引に関するアンケート調査を実施いたしました。その調査結果が西日本新聞に掲載されています。調査は福岡県内の中学一年から三年までの、計千六百余名を対象に実施されました。それによると、万引の経験者は全体の十四%に達し、経験者の六十五%が二人以上によるものでした。「お金がなかった」という理由が多いのですが、「ストレス解消」や「友人の誘いを断れなかった」も三割以上あります。初めて万引した時の気持ちは「迷った」「怖かった」が八割を占めています。ところが万引を重ねるに従いこの意識は減少し、「スリルを感じた」「何も感じなくなった」という回答が逆に八割になってしまうのです。
私たちが最も注目しなければならないのは、万引を繰り返した理由であります。「見つからなかったから」
と「発見されても注意されなかったから」という回答が八割にのぼりました。この調査結果からも、大人の対応に大きな問題があるはずであります。
七人に一人が中学生時に万引を経験しているという実態はゆゆしきことであります。しかしそれなりに罪の意識を持っていたにもかかわらず、回数を重ねるに従いその意識が低下し、逆に快感に変わっていく状況は大変憂慮すべきことであります。そしてその変化の要因が大人の対応にあるとすれば、青少年問題を論ずると共に、大人の問題としての提起が必要であります。
高校生のマナーやモラルの在り方が指摘されますが、大人のマナーも高校生の模範となるものばかりではなく、むしろ悪影響を与えている事例が増加しているようにも感じます。
「師弟同行」が本校教育の実践にあたっての基本的な考え方であります。これからも教職員一同全力を尽くします。御理解と御協力の程よろしくお願いいたします。