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水戸女子高等学校
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学校長より

飾りウェーブ

平成18年度

1月

謹んで新年のお喜びを申し上げます。

年の初めにふさわしい穏やかな正月でありました。静かな元旦の気分を味わいながらも、新しい年への思いを新たにした次第です。

昨年の全国私学教育研究集会で講演された筑波大学名誉教授村上和雄先生のお話で、糖尿病患者に漫才を聞かせると、血糖値の劇的な改善がみられるとの発表がありました。昼食後に糖尿病の講義を聞いた後の血糖値は平均して123mgの上昇があったのに対し、漫才の後は七七mgでありました。しかもたくさん笑った方がよく下がったのであります。

実は村上先生の研究だけではなく、「笑い」と治療効果との因果関係の研究が各地で進んでいます。大学生にユーモラスな映画を見せて、その前後における唾液中の免疫グロブリンA(風邪を予防する効果のある物質)の量を測定したところ、面白くない映画では変わらなかったのに、ユーモラスな映画を観た後は大幅に増加しました。ストレスホルモンや免疫を高めるリンパ球の産生にも同じような傾向があります。さらに、癌に対する抵抗力のひとつになるNK活性(癌細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞の元気度)も、笑うことによって好ましい方向に変化することが明らかになりました。日本でも平成4年に広島と巨人の試合で、ひいきチームの応援が生きがいという熱狂的なファン各10名を対象に、試合前後に採血してNK活性を比較する実験があり、ほぼ全員の血中の白血球数が増加しました。注目すべきは勝負に関係なく免疫システムが活性化したことです。試合結果よりも、これから応援に行くぞという心理的作用が良い方向へ働いたのです。

どんな状況であっても、「今」という時をプラス志向で生きていく姿勢が、心身両面の健康につながるように私たちの体はできているのだと思います。この一年も何事にも前向きに取り組ませることによって、生徒達の笑顔を引き出していきたいと考えています。

今年も本校の目指す理想の実現に教職員一同、決意も新たに邁進する所