水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

平成30年度

10月

先月末に開催した秋桜祭には、多数の保護者の皆様に足を運んでいただき、心から感謝いたします。おかげさまで生徒たちの活き活きとした姿を多くの方々に見ていただく機会となりました。

西日本豪雨、台風二十一号、北海道胆振東部地震では、私立学校及び私学に学ぶ生徒宅が被災しました。九月に募った義援金と秋桜祭の収益金の一部は、日本私立中学高等学校連合会を通じて贈呈することになっています。保護者の皆さまのご協力に心から感謝いたします。詳細は別紙にてお知らせいたします。

先日娘の大学の卒業式に出席しましたが、私の母校であることもあり感慨深いものがありました。多くの学び舎は新築され、景色はずいぶん変わりましたが、変わらないものは校歌でありました。久しぶりに斉唱した校歌は実に新鮮で、意義深いものでした。私立学校の校歌は、建学精神が色濃く散りばめられています。卒業して四十年近く経ち、改めて校歌の価値を感じた次第です。

本校の校歌は、創立二十周年の記念行事として制定されました。作詞をされた結城哀草果先生は、山形にお住まいでした。水戸に五日間滞在され、偕楽園や大洗、そして西山荘を巡り、先々代校長より建学精神などを聞き、構想を練った上で作詞をされたのでした。作曲は結城先生のお口添えで、信時潔先生に依頼することになりました。信時先生は「海ゆかば」を初めとする、日本の代表的な作曲家でありましたが、先々代校長が東京国分寺の信時先生宅を訪問し、快諾されて昭和二十六年一月に完成したのです。

校歌の冒頭の「春さきがけて咲く梅の」は偕楽園、二番冒頭の「寄せくる潮のとどろきに」は大洗、三番の「西山荘の風格を行く人生の範のとして」から、各地を訪問された光景が想像できます。そして最後は「われらが国を・・」で締めくくられているのが印象的なのです。

卒業して数十年経っても、卒業生が誇りを胸に校歌を声高らかに歌えるよう、意義ある教育活動を実践していかねばならないと身の引き締まる思いであります。今月も教職員一同、熱意を以て事に当たります。