12月

の保護者の皆様にご来校いただきました。ありがとうございました。クラスマッチに取り組むご息女の姿を温かく見守っていただき、心から感謝申し上げます。

先日茨城県私学協会主催の教職員研修会が開催されました。今年度二回目の研修会は学校での開催でした。本校も平成十八年に会場校として、研究授業等を実施したことがあります。今回は茨城中学高等学校が会場校でした。私が六年間通学した私学ということもあり、感慨深く当時を回想することができました。鮮烈な記憶として残っているのが、中学校の時に幾度となく創立者や建学精神を教えられたことでした。高橋先生は折に触れて、創立者飯村丈三郎先生の思いを語られ、「報恩感謝」の建学精神について教えて下さいました。同じ話が繰り返されるので「またこの話か」と思ったこともありましたが、四十年以上の月日が流れ、当時を振り返ると私の心にしっかりと根付いていることが実感できます。六年間の思い出は数々ありますが、心静かに回想する時、やはり私は中学生の時に何度も教えられた創立者の思い、建学精神が思い出されます。そして私学の経営者として、その大切さを痛切に感じています。私学人としての夢を植え付けられた六年間でありました。

先月は出身大学の教職員の会合もありました。大学からは先生方が出席し、現在の様子等をお話下さいました。パンフレットの大学名は漢字からローマ字へ変わり、「グローバル」などの文字が紙面を飾っています。時代が変わり、当然大学も変わります。しかし私が大好きだった夢や熱意が感じられなかったのは、誠に残念でありました。夢や熱意は建学精神から生まれることを忘れてはなりません。生き残りをかけて私学の魂を置き去りにするようなことがあってはなりません。私学のあり方を考える二つの良い機会でありました。

来年は思い描く夢の数々が、私たちの熱意により現実のものとなることを確信して、本年最後の学校通信といたします。

一年間の本校教育に対する御協力を深謝しつつ、揃って良い年を迎えられるよう祈念申し上げます。