5月

東日本大震災において被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
本校も少なからず被害を受け、全体のスタートが遅れてしまったことを深くお詫び申し上げます。月の初めには必ずお届けしている学校通信も、四月は発行することができないまま過ぎてしまいました。授業の補充については、後日配布する計画に基づいて、学力向上を着実に果たすことをお約束申し上げます。
さて、いよいよ本格的に平成二十三年度のスタートとなりました。学校内は一年生を迎えて、さらに活気づくことでしょう。今年も新入生の保護者の方々との新たなご縁を大切にして、共に生徒の育成に力を尽くしていきたいと決意を強くするものであります。
本年は本校が創立八十周年を迎えた記念すべき年となりました。大震災の影響は多大なものがありますが、今こそ本校教育の軸をしっかり意識していきたいと考えています。
ひとつひとつの教育活動は、確固たる教育理念の発現の場であることを意識して運営しているのが、本校の姿であると自負しています。教育理念とは言うまでもなく「建学精神」であります。「社会に貢献する女性を育成する」という本校の建学精神を磨き続け、愚直なまでに実践していく姿勢が本校の命であるのです。生徒達が歩んでいく二十一世紀を数十年のスパンで展望していくことが建学精神の現代的読み取りであります。急激に社会が変化していく中を、たくましく美しく生きていくために、数多くの付加価値をつけていくことに使命感を感じています。
意義ある教育活動をさらに高め、建学精神の具現化に教職員一同、常にプラス志向を心がけ邁進する所存であります。今年度も当たり前の事を、真面目に、心を込めて取り組んでまいります。未来を担う人材を育成していくためには、教師と保護者という「両輪」は欠かせないものであります。保護者の方々の御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。