100万円は重かった

2年生は2日間にわたって職場実習に行ってきました。
今は多くの学校が職場実習や職場体験を実施していますが、
本校は昭和61年に始めています。私の知る限り高校では茨城初です。
建学精神に基づいた活動である職場実習は、
今年が29回目の伝統行事となりました。

今年は41の事業所のご協力をいただきました。
心から感謝します。大変お世話になりました。

私も7か所を巡回し、生徒たちの様子を見てきました。
ウェディングドレスを試着できた生徒。
幼児と一緒に遊んだ生徒。
実習明けの朝は、100万円の札束は重かったなど、
多くの生徒と職場実習の話題で盛り上がりました。

ある事業所を訪問すると、対応してくれた女性が
私が担任した30年前の卒業生。
面影がしっかり残っていて、昔話に花が咲きました。

次の事業所で案内してくれた社員が11年前の卒業生。
別の事業所では生徒たちを指導しているのが卒業生。
最後の事業所では10年前の卒業生が結婚した報告をいただきました。

職場実習の巡回は、建学精神を実践している卒業生を
確認できるチャンスでもあるのです。

2年生が実習に取り組む姿と卒業生たちの姿が重なり、
水戸女子高を支えているものが見えた思いがしました。

校長 鈴木康之