3年8ヶ月前の記憶

今月18日、仙台城南高等学校に招かれて、
本校吹奏楽部が仙台の合同演奏会で演奏をさせていただきました。

帰校した顧問の先生から校長先生の名刺を渡されて
お名前を見ると、どこかでお会いしたような気がするのでした。
いろいろ調べましたが、どうしても思い出せません。

先日お礼の電話を差し上げて率直にお尋ねすると、
一気に記憶が甦ってきました。

忘れもしない東日本大震災の年の12月3日、
「震災時における学校対応研修会」が神戸市で開催され、
パネリストの一人を私が担当し、そして仙台城南高の校長先生も、
パネリストのお一人だったのです。
共に震災で被害を受けた学校としての事例を発表したのでした。

当日は入試説明会があり、また交通トラブルも重なり、
パネルディスカッション開始時間ギリギリに到着したことは、
決して忘れることができません。

あれから数年を経て、共に復興を果たすことができました。
東関東に向けて、吹奏楽部が演奏する「レ・ミゼラブル」が
校長室まで聞こえてきます。体育館で練習する運動部の声も
かすかに聞こえてきます。3年8ヶ月前には想像もできなかったことです。

「あの時」を思い出す機会、
そして、新たなご縁をいただいたことに
心から感謝いたします。

仙台城南高校の校長先生、吹奏楽部のみなさん、
これからもどうぞよろしくお願いします。

校長 鈴木康之