"JavaScriptをONにしてご覧ください"
水戸女子高等学校
入試情報・募集要項 お問合せ
校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

令和4年度

1月

謹んで新年のお喜びを申し上げます。

 

年の初めにふさわしい穏やかな正月でありました。静かな元旦の気分を味わいながらも、新しい年への思いを新たにした次第です。

 

初心を意識することの大切さを最近特に感じます。校長として二十数年が経ちました。長い期間務めているデメリットは、「慣れ」と「馴れ」の区別がつかなくなることだと思います。惰性で生徒に接することは最も失礼なことであり、現に慎まなければならないことであります。一方で学校は毎年度基本的には同じ計画で進んでいくので、「馴れてしまう」可能性があります。それを防止するためには、初心を意識することが肝要です。私にとってその機会が一月と四月なのです。

 

校長に就任した当時は今よりはるかに県立高校が重視され、私立高校はその受け皿として存在していました。茨城県の高校教育は何事も県立が中心でありました。本校でも単願者の数は少なく、県立高校の不合格者が入学生の多数を占めていました。商業科の生徒が中心でありましたが、簿記検定の三級合格を卒業の条件にしており、今年度の三年がすでに全員二種目以上で一級に合格している現在とは、比較にならないほどの状況でありました。

 

そのような環境下にあって、私が最も意識したことは誇りを持って教育活動に当たることでありました。教職員、生徒共に誇りを持って行動することが、県立優位の状況を打破する源と考えました。それには内向きではなく、外に向かって活動することが大切です。平成十四年開催の茨城総体も、その機会でありました。生徒には達成感、成就感の機会を多く持たせ、そこから生まれてくる誇りを強く意識させたいと考えました。

 

私の今年度最初の授業での調査では、三年生で本校生としての誇りを感じている割合は約八割です。卒業式では、すべての生徒が誇りをもって式に臨んでくれることを心から期待しています。

 

ご息女の未来に私たちの夢を託して、教職員一同、思いも新たに邁進いたします。保護者の方々の御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。