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水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

令和4年度

9月

新型コロナウイルス感染症第七波の影響で、厳しい状況が続いています。「ニューノーマル」という言葉に代表されるように、コロナ対応が日常化してきました。しかし夏休み中は生徒たちの意欲的な取り組みを感じることができました。校務の都合で今年のインターハイはフェンシング部の応援のみとなりましたが、部員たちは前向きに、明るく強豪校に挑んでくれました。私の誇りであり、財産であることを確信して高松市を後にしました。

 

さて今年度より高等学校新学習指導要領が本格実施となりました。改めてその目的を確認したいと思います。改正された条文にはこう書かれています。「第五十一条一項 義務教育として行われる普通教育の成果を更に発展拡充させて、豊かな人間性、創造性及び健やかな身体を養い、国家及び社会の形成者として必要な資質を養うこと。」

 

大きな学習指導要領の改訂は八回目になりますが、初めて盛り込まれたのが「創造性」の育成であります。総則では創造性の涵養を目指した教育の充実と記載され、各教科においても創造性の基礎を養う(国語・数学)、創造的な力を高める(理数)など多岐にわたっての記載があります。これは生徒達が生きていく二十一世紀後半を見据えたものであると推測します。人口減少や高齢化、AI、環境問題等社会が激変する中で、「主体的・対話的で深い学び」が求められ、今回「創造性」が加わったのではないでしょうか。私たちが受けてきた教育は知識の吸収を求められてきました。知識を自ら消化し、創造性を活かさなければならない時代を迎えたといえるでしょう。

 

しかし一方で現代は豊かで便利な時代で、様々な変化の中で、教育現場は過保護にもなりがちです。指示に従っているだけの受け身の姿勢からは創造性は生まれません。ますます教員の技量が問われていると実感します。生徒達の将来を真剣に考え、創意工夫に努めたいと強く思います。

 

今学期も建学精神に基づき、教職員一同、心を込めて取り組んでまいります。御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。