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水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

令和2年度

12月

昨年十二月の学校通信は、秋桜祭の開催にあたり多くの保護者の皆さまが来校して下さったことへの御礼から始まっています。今年は予測不能の出来事で、例年にない年末になったことを残念に思います。

今年は東京オリンピック開催の年であり、「夢を追う熱き思い今虹となれ(卒業生井坂仁美さんの作品)」のスローガンの下、「魅せろ躍動北関東総体二〇二〇(卒業生白戸杏奈さんの作品)」が開催され、本校生の躍動を目に焼き付け、心に刻むはずでありました。

プリンセスダイヤモンド号に乗船し、香港で下船した男性が新型コロナウイルス感染症に感染して、三千七百人の乗客・乗務員に検疫を実施するとの発表は二月三日のことでありました。当時は他人事のようにニュースを見ていましたが、下旬には安倍総理より学校の一斉休校が発表され、それ以降新型コロナウイルス感染症一色の社会情勢となりました。「ステイホーム」や「三密」等の言葉が飛び交い、未知のウイルスに対する悲観的な予測が連日報道され、感染者に対する誹謗中傷が後を絶たない状況が続き、私たちの心も痛んだはずです。間違いなくウイルスとの戦いは長期に及ぶはずです。以前にも紹介した通り、世界のウイルスとの戦いの歴史がそれを物語っています。状況に一喜一憂することなく、粛々と日常を取り戻すべく努力する姿勢が大切だと思っています。

先月秋田市で開催された全国私学教育研究集会私学経営部会で、立命館アジア太平洋大学の設立に携わり、副学長をお務めになった今村正治先生のご講演を聴く機会がありました。数々の学校改革を手掛けてこられた今村先生が何度もおっしゃっていたのは、「まずは落ち着きましょう」ということでした。確かにコロナ対策も、急速に進む教育改革も、パニック状態になることなく、常に冷静な判断と実行が肝要だと考えます。今年を振り返り、右往左往することなく、まずは落ち着いて考えることの重要性を再認識した次第です。

一年間の本校教育に対する御協力を深謝しつつ、揃って良い年を迎えられるよう祈念申し上げます。