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水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

平成30年度

4月

四月に入り、いよいよ平成三十年度のスタートとなりました。今月から一年生を迎えて、学校内もさらに活気づくことでしょう。今年も新入生の保護者の方々との新たなご縁が生まれたことを心から喜ぶとともに、生徒の育成に共に力を尽くしたく、このご縁を大切にしていきたいと決意を強くするものです。

平成十年四月に校長へ就任した私にとって、二十年目の節目の年となりました。東日本大震災があり、また少子化をはじめとして、社会のあり方が大きく変わった激動の二十年間でありました。これからも、あるべき女子教育をこの水戸の地から全国へ発信していきたいと強く思っています。

さて、私が初めて書いた平成十年四月の学校通信は「原点」がテーマでありました。若い校長にとって当然ながら、教育の原点に立ち、教育ビジョンを磨くことは大切であったろうと思います。当時の学校通信を読み返していくと、教育の原点は前校長の最後の学校通信、平成十年三月に記載されていたのであります。

「現代社会は、教育にとって、必ずしもよき環境条件と申せないことはご承知のところであります。私共は、微力の限りを尽くして、なお、時に挫折の悲しみを経験したこともあるのであります。人智人力を傾け尽くした果てにあるものは、やはり、祈りでありましょう。教育の究極は、技術にあらずして、祈りにあることを、しみじみと感ずる次第であります。」

人智人力を傾け尽くした果てにあるものは祈りであるという一文に心を打たれます。また「人智人力を傾け尽くした果て」に至っていない自分を、心から恥ずかしく感じます。二十年を振り返る余裕はありません。人智人力を傾け尽くした果てにある祈りに至るまで、全身全霊を生徒たちの教育に捧げていく覚悟をもって、当たり前のことを、真面目に、心を込めて取り組んでまいります。

今年度も教職員一同は、建学精神である「社会に貢献する女性の育成」の下、全力を尽くす所存であります。保護者の方々の御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。