平成28年度
12月
先月の学校参観には、たくさんの保護者の方にご来校いただきました。ありがとうございました。クラスマッチに取り組むご息女の姿を温かく見守っていただき、心から感謝申し上げます。
真剣に競技に取り組む姿、一生懸命応援する姿、笑顔で写真を撮り合う姿、大勢の保護者の方々、その光景を見ていると、様々な思いが頭をよぎります。
例年七月に開催してきたクラスマッチですが、今回と同じ頃にクラスマッチを実施したことがあります。東日本大震災が発災した五年前のクラスマッチです。今年は一年間の行事を精査して、最も適している時期に変更したのですが、五年前はクラスマッチを行う場所を失い、やむなく県立スポーツセンターでの十月実施となったのでした。大震災以降、全校生徒が一堂に会することができたのは、このクラスマッチが初めてでありました。先生方は工夫を凝らして、スポーツセンターならではの競技が展開できました。しかし復興への道筋はついたとはいえ、新校舎は設計中、旧校舎は震災時のままの無残な姿でありました。常に不安な気持ちの日々でありました。
あれから五年が経ち、体育館には生徒たちの歓声が響き、至る所で笑顔の花が咲き、それを温かく見守る保護者の方々がいます。五年前のクラスマッチを振り返る時、まさに夢のようであります。
改めて様々なご縁を感謝する次第です。お盆休み以降、一日も休まず工事を続けて下さった関係者の皆さんとのご縁は当然ながら、本校の教職員や生徒たち、そして保護者の皆さんとのご縁をありがたく感じています。本校ならではの温かい雰囲気が、校舎を包み込むようになりました。先生方の献身的な日々の指導の賜物であります。期待以上に応えてくれる生徒たちは私の誇りであります。そして本校教育を支える保護者の皆さんは、欠くことのできない存在です。
来年は思い描く夢の数々が、現実のものとなることを確信しております。保護者の皆さんに感謝申し上げて、本年最後の学校通信といたします。
一年間の本校教育に対する御協力を深謝しつつ、揃って良い年を迎えられるよう祈念申し上げます。