水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

平成26年度

9月

夏季休暇中の活動は、生徒たちの成長を確認できる絶好の機会です。今年の夏も、生徒たちの活き活きとした姿をたくさん見ることができました。

力を出し切れないまま個人戦を終え、スタンド席に帰ってきた三年山本さんを、学年主任鈴木教諭がハイタッチで迎えました。みるみる彼女の表情が崩れ、悔し涙が流れ続けます。その後わずかな時間でしたが、二人きりで話すことができました。中学生の時、オープンスクールでフェンシングを勧めた私だからこそ感じる「成長」が、そこにはありました。

原宿駅を出て数分歩くと、憧れの代々木第一体育館が見えてきます。苦しい環境を乗り越え、新体操部三年三本松さんはインターハイに出場を果たしました。まさに夢の舞台です。彼女の演技越しに見える電光掲示板の「水戸女子」の文字が、涙で何度も霞んでしまうのでした。応援の御礼にいただいたクッキーの味も彼女の演技同様、最高でした。翌日、応援ツアーの教職員・生徒たちが見守る中、ノーミスでの団体演技は誠に立派でした。三本松さんが後を託す一、二年生の「成長」に支えられた演技は、会場からの万雷の拍手でフィナーレとなりました。彼女たちの演技を見届けた後、県コンクールでA部門初挑戦の吹奏楽部に合流するため、急ぎ水戸に戻った私を迎えたのは、到着直前に届いた田口事務局長からのメールでした。「東関東出場を決めました。」生徒たちの「成長」に、涙なしには読めないメールでした。

一学期のある日、いつものように二年杉山さんと朝の挨拶を交わすと、彼女がうれしそうに差し出したのは、出演する演劇の案内でした。先月「ふたりのマリー」で見た彼女は、中学生の時に初めて会った彼女とは別人でした。約二時間もの間、舞台に立ち続けて熱演した杉山さんの演技力は、まさに観客を圧倒するものでありました。彼女の「成長」を心から誇りに感じる時空間でありました。

生徒たちの「成長」の先にあるものをしっかり見据え、今学期も建学精神に基づき、教職員一同、心を込めて取り組んでまいります。御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。