平成20年度
6月
先月は県外に数回出張する機会がありました。新幹線では私の隣でスナック菓子を貪るように食べ続けていた会社員がいました。山手線では吊り革につかまりながら、手巻き寿司を食べ続ける男性の姿があり、電車内で化粧をする女性はそれほど珍しくなくなった感じすらあります。それぞれの場面に遭遇した時に抱いた感情は、もはやマナーの悪化ということでは表現できないものがあります。私が少し過剰に反応しているのかも知れないとも思いましたが、冷静に考えても嫌悪感は消えることはありません。傍若無人の振る舞いは高校生だけの問題ではなく、むしろ大人の課題であるように強く感じます。
私が最も感じることは「誇りの喪失」であります。駅のホームや車内など、公共の場で座り込んでしまう人たちの意識調査をすると、一番多い理由は「楽だから」であります。何も考えずに、楽だから座ってしまう状況は、他者意識の欠如もさることながら、自らの行動に対して誇りを失った結果なのではないかと思います。誇りを持ち続けている人は、常軌を逸した行動をしようとすると、羞恥心という抑制が働くはずです。 マナーを教えることも大切でありますが、その根底にある「誇り」を意識した教育活動を強く感じる次第です。今月24日に開催される学校参観での私の話では、この内容にもさらに深く触れる予定です。
出張から帰って改札を出ると、例によってひどい格好をして、大声で会話をしている高校生達で水戸駅は混雑していました。そのような中で私に立ち止まって笑顔で「さようなら」と挨拶をし、改札口に向かう本校生の姿がありました。その清楚な姿はまさに私の「誇り」なのであります。
さてTOPページの最新情報に掲載されている通り、今年度の関東大会には、4つの運動部が出場することになりました。今年も県内随一の出場率となりました。関東大会においては本校生徒としての誇りを表現する機会、プラス志向を実践する機会であることを忘れることなく、感謝の心を持って臨んで欲しいと思います。保護者の皆様もご声援の程、よろしくお願いいたします。