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水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

令和5年度

9月

夏季休暇中も生徒達は精力的に学びを続けてくれました。先月の学校通信でお知らせした通り、空手道部とフェンシング部は北海道で開催されたインターハイに出場しました。私はフェンシング部の応援に行きましたが、本校らしい明るい雰囲気に手応えを感じることができました。また吹奏楽部は地区、県コンクールで見事金賞を獲得し、今月開催される東関東大会へ出場することとなりました。さらに図書委員が戦争に係わる取り組みで新聞に報道されたのは記憶に新しいところです。

 

歴史を詳しく検証していくと、子供たちの可能性を伸ばすためのいくつかのヒントがあります。二十世紀の著名人を調べた結果では、八十二%の人は若い時に多くの有名人に接していることがわかりました。六十八%の人は子供の時に将来自分が活躍する分野の著名人の中で育っています。ノーベル賞の受賞者の半数以上が、ノーベル賞受賞者の弟子であります。この事実は単に学識面の影響ばかりではなく、むしろ接することのできた人物に対するあこがれや尊敬が、その後の発達に大きく影響したと言えるのではないでしょうか。これらの研究から、子供たちを伸ばすためのポイントを二つあげることができます。まず周囲によい指導者や目標になる人物がいるということです。二つ目は一人にならずに集団や組織に属するということです。周囲からの絶え間ない刺激を受けることによって、可能性が大きく伸びているのです。一方で社会の不安定さは能力の発揮に悪い影響があります。社会(集団)の不安定さは人の心も不安定にするため、能力を十分には発揮できなくなります。いじめや暴力が多発している環境では、生徒達の可能性を伸ばすことはできないのです。

 

子供たちをしっかり伸ばすためには、まずわれわれ大人が、子供たちにとってのあこがれや尊敬の対象になっていなければならないことを歴史が教えてくれています。第二学期も教職員一同、生徒達の可能性を十分に伸ばすことに全力を尽くします。本校教育への御理解と御協力を宜しくお願いいたします。