"JavaScriptをONにしてご覧ください"
水戸女子高等学校
入試情報・募集要項 お問合せ
校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

令和5年度

6月

左記にも記載されている通り、今年度の関東大会にはソフトテニス部・空手道部・フェンシング部が出場することになりました。関東大会での活躍を祈り、保護者の皆様のご協力に感謝する次第です。また吹奏楽部第二十五回定期演奏会の際には、多くの保護者の皆様のお手伝いをいただき、重ねて感謝申し上げます。素晴らしい演奏で、今年度の飛躍を確信する機会となりました。

 

ある団体から原稿の執筆依頼があり、先月の連休を原稿執筆の時間に充てました。テーマは「我がふるさと」です。

 

先代校長は大学時にボクシングの日本選手権大会において二年連続で優勝し、アメリカ合衆国ハワイ州でプロデビューを果たしました。その後現地の日系ハワイ人と結婚し、生まれたのが私であります。三歳までホノルル市で育ち、その後母親と共に来日したのでありました。小学校入学前と小学六年生の二回、母親の実家に行ったことがあります。特に幼稚園児の時は滞在が数ヶ月に及んだこともあり、日本とアメリカの生活水準の違いに驚くばかりでした。カラーテレビや全自動洗濯機、大型冷蔵庫、ハンバーガーなど、今では当たり前のことが、当時の水戸市にはなかったのであります。今でも鮮烈な記憶が残っています。 十二歳の時に一人で乗ったバスは、人種問題を考える機会となりました。後方には黒人、前方には白人が固まっており、決して交じり合うことはありませんでした。子供ながらに複雑な思いに駆られました。

 

記憶を追っていくと、教師としての責任にたどり着きました。幼稚園時まで私は母親とは英語で会話し、外では日本語を話していました。母親にとって唯一母国語で会話をすることができる相手が私であり、日本語がまだ不自由だった母親の通訳的な存在でもありました。小学一年の担任の先生はそれをやめるように母親に要請したのです。理由があったにせよ、私にとってバイリンガルの道が断たれたことは間違いありません。教師の言動は生徒達の未来を左右することを忘れてはならないと強く思う次第です。