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平成28年度 2月

始業式を翌日に控えた一月六日に、かねてから病気療養中でありました法人副理事長・事務局長田口晴彦先生が逝去されました。まさに痛恨の極みであります。心からご冥福をお祈りいたします。

田口先生は昭和六十一年に商業科教諭として本校に奉職されました。以来担任、学年主任、総合教育部長をお務めになり、平成十二年度より教頭、平成十九年度より事務長、平成二十三年度より事務局長、平成二十七年度より副理事長として本校を支えてこられました。楽しい時も、苦しい時も、思いを共有してきた同志でありました。田口先生の笑顔で何度も救われた出来事が、走馬灯のように甦ってきます。

特に東日本大震災で校舎・体育館が被災してからの復旧・復興は、田口先生の並々ならぬご尽力により現実のものとなったのです。思えば道なき道を全速力で駆け抜けた一年十カ月でありました。震災五日後の連絡棟の解体から始まり、仮設校舎の建設、新校舎建設に向けて補助金関係の書類作成、関係機関や業者との打ち合わせなど、数限りない業務を着実にこなしてくださいました。震災から六カ月後の九月十五日に仮設校舎で行われた財務省・文部科学省の補助金査定は、県内で最も早い査定となりました。田口先生のおかげであることは言うまでもありません。新校舎竣工後も部室棟、渡り廊下の建設など、田口先生の仕事は終わることがありませんでした。平成二十六年二月の駐車場・グランドの引き渡しを持って、すべての復興は田口先生の手によって成し遂げられたのです。

平成二十七年度からは副理事長として、私と共に本校のグランドデザインを描いている最中に病魔に襲われました。校長室の私の机の右隣りには、書類が山積みになっている田口先生の机が、一年前のまま残されています。自然に涙があふれてきます。

悲しみは尽きませんが、田口先生の志、本校発展への思いは、教職員の心の中で生き続けています。私学人としてのプライドを忘れず、困難な時でも笑顔を忘れず、建学精神に立脚した教育を実践していくことが、田口先生への唯一の供養であり、御礼であると考える次第であります。