学校長より

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平成28年度 9月

今年も三つの運動部が、全国高等学校総合体育大会に出場いたしました。全国大会で生徒たちの姿を見ることは、私の夢であり、そして使命です。空手道部は山口県長門市、新体操部は島根県松江市、フェンシング部は山口県岩国市において、それぞれ本校生らしい姿を見せてくれました。空手道部は団体組手ベスト十六を果たし、全国に存在感を示してくれました。多くの保護者の方々が応援される姿を見て感謝と同時に、身の引き締まる思いがした次第です。また吹奏楽部は県コンクールA部門において、激戦を制し三年連続金賞と共に、東関東コンクールに県代表として出場することになりました。この夏休みも各方面で本校らしさを発揮してくれました。

インターハイ応援と同時に、各地の私塾を見学するのが私の研修です。これまで大分県日田市の咸宜園、大阪市の適塾を訪問し、学校通信にも所感を述べてきました。今年は私が最も見学したかった塾に行くことができました。松下村塾であります。

吉田松陰は身分や階級にとらわれず多くの塾生を受け入れ、僅か一年あまりの間でしたが久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文など明治維新の原動力となる多くの逸材を育てあげました。咸宜園、適塾とは比較にならない小さな建物に、吉田松陰の志が凝縮されています。講義室はわずか八畳、弟子たちの議論を見守る吉田松陰の姿が目に浮かびます。隣接している松陰神社宝物殿至誠館には、数々の宝物が展示されています。処刑される二日前から前日に書かれたとされる「留魂録」の実物を目にした時、涙が込み上げてきました。

「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」の辞世の句は、松陰独特の右上がりの筆跡が印象的です。松下村塾記には「学とは人たる所以を学ぶことなり」と、松下村塾の原点が記されています。これは教育の原点でもあります。詳細をお伝えするには紙面が足りませんが、教育の原点、そして私学の原点をしっかり見つめる機会となりました。

今学期も建学精神に基づき、教職員一同、心を込めて取り組んでまいります。御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。