学校長より

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平成24年度 7月

時間に余裕のある時、四号館へ立ち寄ることがあります。四号館は私にとって特別の場所になりました。東日本大震災直後、使用できる建物が制限される中、比較的被害が軽かった四号館を復旧本部にしたからです。震災の被害状況がラジオから延々と流れる中、震災三日目に仮設校舎の建設を決断した場所は四号館二階でありました。昨年四月二十八日に仮設校舎が完成するまで、四号館で教職員ミーティング、来客の応対、さらにはクラス単位でのホームルームや校長講話が四号館で展開されました。復旧に追われ、復興計画になかなか道筋が立たず、思い悩みながらふと階段の窓から外を見ると、数十年にわたって本校教育を支え、今は深く傷ついた校舎が目に入ってきます。忸怩たる思いに包まれ、悶々とした時間が流れていったのを鮮明に記憶しています。

あれから一年数カ月が経ちました。放課後に四号館に足を運ぶと、私が終日詰めていた二階には、次々と吹奏楽部の生徒たちが集合してきます。ひどく空虚で重い時間が流れていた部屋は、集まってくる生徒達の笑顔と熱気に包まれる空間となりました。不安と手探り状態が続く中、教職員ミーティングで新校舎建築を発表したのは三階でした。今は力強いトランペットの音色が私を迎えてくれます。あの時と同じように階段の窓から外を見ると、新校舎の建設現場を一望することができます。新校舎完成に向けて日々変わっていく光景を眺めるのは、実に感慨深いものがあります。着実に復興は進んでいます。

多くの方々の支えをいただきながら、本校は数々の困難な状況を乗り越えて、一年数カ月を力強く歩んでまいりました。感謝の気持ちを本校教育のさらなる充実への力に変えて、新校舎に水戸女子高校の命を吹き込んでいくことを、改めて心から誓う所存であります。なお、二学期早々に学校参観を計画し、保護者の皆さまに新校舎の説明をいたしますので、お知らせいたします。

一学期における保護者の方々のご理解とご協力を深く感謝申し上げます。