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平成19年度 3月

今年も3月となり、蛍雪の功成った3年生を送り出す時となりました。新卒業生の保護者の方々には、心からの祝意とともに、3年間にわたる本校教育への御協力を厚く感謝申し上げます。
自己啓発本やビジネス書を読んでいると、技術的な方法論よりも、精神論を語るものの方がはるかに多いことがわかります。出血性潰瘍の患者を対象に行なわれた実験があります。何の薬効もない偽薬を、2つのグループに分けた一方には「新しく開発された劇的効果のある薬」と言って飲ませ、もう一方には同じ偽薬を「効果が定かではない薬」と言って飲ませていくと、最初のグループでは七十%、もう一方のグループでは二十五%に改善がみられました。一般的にはプラシーボ効果と言われている現象です。どのような方法で行動したのかだけではなく、どのような思いで行動したかが最終的な成果に関係することは間違いないようです。心理学の分野では「~できない」と言葉に出した瞬間、可能性を遮断する現象が起こることを実証しています。否定的に考えたり、それを言葉に発したりすることは、考えている以上の影響があることを考えてみる必要があります。
取り巻く状況そのものが問題なのではなく、どのような思いで行動するかが成否のポイントになると改めて感じます。輝かしい業績を残した偉人たちがそれを物語っています。エジソンは電球づくりに1万回近く失敗し続けていた時、「うまくいかない方法を1万通り発見したところだ」と答えていたそうです。これは単なる虚勢ではなく、必ずうまくいくという信念を感じる言葉です。
状況を嘆くことなく、私たちの思いを信念に高めて実践していくことが大切なことであると実感します。心静かに新卒業生の3年間を振り返ってみると、数々の実績や成果の源である本校の信念を感じ取ることができるからです。
新卒業生の巣立ち行く時を迎えて、感慨も無量でありますが、ひたすらその人生に幸多かれと心より祈ってやまないのであります。