4月

4月に入り、いよいよ平成19年度のスタートとなりました。今月から一年生を迎えて、学校内もさらに活気づくことでしょう。今年も新入生の保護者の方々との新たなご縁が生まれたことを心から喜ぶとともに、共に生徒の育成に力を尽くしたく、このご縁を大切にしていきたいと決意を強くするものであります。

今年1月の新聞報道で、入学試験で学力試験に加えて「正しいはしの使い方」を導入する高校の記事がありました。久田学園佐世保女子高等学校という私立の女子高校であります。平成15年の長崎総体で佐世保に行ったとき、地元の方から特色ある教育を実践している学校として紹介された学校でした。明治36年の創立で、建学精神は知徳を備え「実際に役立つ」女性の育成であります。茶道・華道・武道の三道を必修科目とし、卒業式は二年生が卒業生の振袖を着付けて、全員晴れ着で卒業していくのも特色のひとつです。

3月末に私は佐世保女子高校を訪問し、校長の久田順子先生とお話をすることができました。校長先生は新聞で報道されてからは外国からの取材もあり、当惑されているご様子でしたが、お忙しいにもかかわらずいろいろお話下さいました。私が訪問した目的は、具体的な教育実践の方法を教えていただくためではありません。「はしの使い方」は一時のパフォーマンスではなく、日頃の教育活動の象徴であるはずなのです。教育活動の底を流れる哲学を肌で感じることが重要なのです。久田先生が何度もおっしゃった言葉が「こだわり」や「愚直」でした。あるべき教育に「こだわり」を持ち、それを「愚直」に実践していく中で、より高い「志」が生まれていくことを感じることができました。世の中の流れに迎合していく方が楽であり、得をするのかも知れません。しかしそれは正しい方向とは言えません。私立学校としての志を忘れず、誠実に教育活動を実践していく姿勢が大切なのです。そのような思いを新たにした貴重な機会となりました。

今年度も意義ある教育活動をさらに高め、建学精神の具現化に教職員一同、常にプラス志向を心がけ邁進する所存であります。保護者の方々の御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。