11月

自らの教育技術を高め、教育のあり方を検証するための研鑽は、教師にとって大切なことであります。特に社会が多様化し、複雑化している現代は、自らの教育哲学を磨きながらも、幅広い視野に立たなければならないと痛感しています。最近私が好んで読んでいる分野にビジネス書があります。教育の現場でも活用できる事柄や、上司を教師・保護者、部下を生徒に置き換えてみると、参考にすべきポイントが見えてくるからです。

最近出版された「だから、部下がついてこない!(嶋津良智著 日本実業出版社)」には「目的」と「目標」の違いを明確に持つ必要性が書かれています。しっかりとした目的や理念を持ち、共有できている組織は、考え方や判断がぶれないからです。理念を忘れて効率だけを追い求め、各校で定めたカリキュラム通りの授業をしない事例などは参考にすべきだと思います。

「なぜうまくいかなかったのか」と部下を責めるより「どうすればうまくいったと思うか」というプラス志向の問いかけが大事であるというのは、部下を生徒に置き換えてみると指導に役立つ技術です。また上司が言ってはいけない言葉としての「疲れた」「時間がない」「忙しい」は、大人が子ども達に向けた言葉としても禁句なのではないでしょうか。

「御社の営業がダメな理由(藤本篤志著 新潮新書)」では営業マネージャーの心得として、「減点主義で部下を評価しない。自分との距離感の遠近で部下を評価しない。人気取りをしない。誹謗中傷に耳を貸してはいけない。部下の力不足に優越感を感じてはいけない。出る杭を打ってはならない。哲学を持たねばならない。」という七つの事柄をあげています。学級経営上にも通じる部分がたくさんあるように思えます。確固たる理念と同時に、柔軟な発想や実践を大切にしていきたいものです。

先日お知らせした通り、今月三日と四日の両日にわたって恒例の秋桜祭を開催いたします。ご息女の意欲的な姿をぜひご覧いただきたいと思います。