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水戸女子高等学校
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学校長より

飾りウェーブ

平成30年度

2月

急速な教育改革が進んでいます。現一年生の大学入試から大学入学共通テストに移行することはご存知の通りです。国語・数学で記述式問題が導入され、英語は「読む・聞く・話す・書く」の四技能を評価するため、民間等が実施する資格・検定試験を活用できることになっています。AO・推薦入試も学力を評価できる入試となり、その時期も遅く設定され、早期合格による学習意欲の低下を防止するものとなっています。また、大学進学のためのテストだけではなく、「高校生のための学びの基礎診断」制度を創設し、基礎学力の定着に向けたPDCAサイクルの構築をめざしています。

高校の学習指導要領も改定され、三年後から学年進行で実施されます(一部は来年度より前倒し実施)。新しい時代に必要となる資質・能力を踏まえた教科・科目等が新設され、目標・内容も見直しとなります。学び方も主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点から、授業の改善が進められています。

さらには近未来を見据えてSociety5.0の社会像・求められる人材・学びのあり方が提言されています。AI技術の発達に伴い産業の変化や働き方の変化が予想される社会において、様々な学問分野において必要となる、確率・統計や基礎的プログラミング、理科と社会科の基礎的分野を必履修とする新しい学習指導要領を確実に習得させる等の文理分断からの脱却を提言しています。

一方、大学入学共通テストにおける英語活用では、高校三年四月から十二月までのものに限定するなど、二年生までの評価が反映されないしくみとなっています。またSociety5.0で提言されている文理分断が新学習指導要領には反映されず、「学びの基礎診断」も当初のものとはだいぶ後退した内容になっています。国の動きを熟知した上で、私立学校としての対応が迫られていると強く感じています。

さて、行事の欄にも記載されている通り、今月九日に第三回学校参観を開催いたします。進路ガイダンスに加えて、私もお話をさせていただきます。保護者の方々のご来校をお待ち申し上げます。