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水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

平成30年度

11月

秋桜祭の一般公開日は受付付近にいるように努めています。来校して下さった方々と、できるだけお話ができればと考えているからです。今年も有意義な出会いがありました。

高齢のご婦人は本校の卒業生でありました。お孫さんが在籍しており、その展示をご覧いただいたのでした。私が校長であると知ると、感極まった表情で語って下さいました。卒業して六十五年が経つそうですが、これまで心の支えとしていたのが校訓で、苦しい時も校訓を思い出し、苦難を乗り越え今があるのだそうです。その校訓が今でも教室に掲示されていることに心から感動したと、熱く語って下さり、当時の校長は「幹夫先生」だったと感慨深く伝えて下さいました。「私は幹夫の孫です」と応えると、さらに感動されたご様子でした。今でも生徒たちは、朝のショートホームルーム時には全員で校訓を唱和しています。数十年後卒業生として来校した時、同じように語ってくれることを心から期待しています。

吹奏楽部に寄付をしたいと男性が私に話しかけて下さいました。その理由を尋ねると、数年前に大病を患い、人生に絶望し、生きる勇気を失った時期があったのだそうです。そのような時に、偶然にも水戸京成百貨店前で、本校吹奏楽部のミニコンサートを聴く機会があったのです。生徒たちの活き活きとした笑顔、素敵な演奏に心から感動し、病気と対峙する勇気が生まれたのだそうです。それ以来吹奏楽部の演奏会には欠かさず来場され、ついに病気を完治することができたとのことでした。大病に打ち勝つことができたのは、吹奏楽部のお蔭だと心から感謝されていました。本校の活動はすべて建学精神につながっています。吹奏楽部はコンクールも頑張りますが、社会に貢献する女性をめざした活動も大切にしています。

八十七年の本校の歩みは、多くの卒業生の人生と共にあることと、建学精神に基づいた取り組みが極めて有意義であることを再認識できた秋桜祭でした。

今月は学校参観を予定しております。今回はクラスマッチを見学していただきます。ご息女の素敵な笑顔と元気な姿をご覧いただければ幸いです。