2月

第三学期の始業式での学校長式辞は、三学期のあり方と共に、今年一年間を通して意識すべきことを生徒たちに伝えています。

昨年は「今に生きる」でした。過去を嘆き、将来を悲観して生きていくのではなく、純粋な心で「今」に向き合い、やるべきことに集中しようという内容でした。田口副理事長を亡くした直後ということもあり、自分自身を奮い立たせていたのかも知れません。

今年のテーマは「挑む」です。人生においてうまくいく時もあり、失敗することもあります。振り返っていくと、それぞれいきなり成否に至るわけではなく、「兆し」があります。物事が起こりそうな気配です。兆しを感じることができる感性を磨いていくことが大切です。そのためには勉強をしっかりすることが求められています。さらに部活や学校行事を通して人間関係構築能力を高めていくことも大事だと思います。

兆しを感じた時、どのように考え、行動に結びつけていくかが成否の分岐点です。兆しに「しんにょう」をつけて「逃げる」のでは、明るい未来はありません。「てへん」をつけて「挑む」姿勢が成功への原動力であります。

少子高齢社会に伴う影響や、人工知能によって消える仕事等、日本の将来について悲観的な予測が広がりを見せていることは、以前学校通信で取り上げた通りです。しかし長いわが国の歴史を俯瞰した時、過酷な環境を何度も乗り越えて今があることを忘れてはなりません。それは「挑む」ことを続けてきた歴史とも言えるでしょう。私が最も危惧していることは、社会全体が挑むことより、逃げることを優先している風潮です。将来の日本を支える若い世代に挑む姿勢を伝えていくのは、大人の最低限の責任であると強く感じています。生徒たちの挑み続ける姿をしっかり見守っていきたいと思います。

さて、行事の欄にも記載されている通り、今月十日に第三回学校参観を開催いたします。進路ガイダンスに加えて、例によって私もお話をさせていただきます。今回のテーマは「新たな教育の潮流と私学の針路」です。保護者の方々のご来校をお待ち申し上げます。