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水戸女子高等学校
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校舎と生徒

学校長より

飾りウェーブ

平成18年度

4月

四月に入り、いよいよ平成十八年度のスタートとなりました。今月から一年生を迎えて、学校内もさらに活気づくことでしょう。今年も新入生の保護者の方々との新たなご縁が生まれたことを心から喜ぶとともに、共に生徒の育成に力を尽くしたく、このご縁を大切にしていきたいと決意を強くするものであります。

三月下旬から四月上旬にかけて、私は私立学校を数校訪問いたしました。時には本校教育のあり方を外から検証し、さらに高めるためのヒントを得る必要があると思ったからです。広島や神戸で特色ある活動を展開している女子高校や、本気で建学精神の実践に取り組んでいる千葉にある私立大学などをつぶさに見て感じたことが二つあります。

本校教育の方向性の正しさを実感することのできる良い機会になったことは言うまでもありません。本当の教育のあり方を追求し、自らの教育理念に誇りを持ち、誠実に実践している私学の存在に勇気づけられた思いがしました。

最も強く感じたものは「独特の雰囲気」です。服装や髪型がきちんとしていることや、進学実績がすぐれているなどというような表面的なことではありません。建学精神に基づく教育活動を誠実に実践している学校からは、独特の雰囲気を感じ取ることができるのです。それを一言で表現するならば「品位」ではないでしょうか。生徒の姿や立ち居振る舞いはもちろんのこと、教職員や、校内の庭木からも感じることのできる学校の思いが、目には見えない品位という形になって現れてくるのです。ベストセラーになった「国家の品格(藤原正彦著)」から引用すると、日本人が古来から持つ「情緒」、伝統に由来する「形」となるのかも知れません。

いずれにしても時代の悪しき潮流に流されないという決意を、凛とした雰囲気の中で感じることができたのは大きな成果でありました。

今年度も意義ある教育活動をさらに高め、建学精神の具現化に教職員一同、常にプラス志向を心がけ邁進する所存であります。保護者の方々の御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。