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平成28年度 3月

今年も三月となり、蛍雪の功成った三年生を送り出す時となりました。新卒業生の保護者の方々には、心からの祝意とともに、三年間にわたる本校教育への御協力を厚く感謝申し上げます。

卒業生には建学精神を実践し、一人残らず幸せになって欲しいと願っています。そのためには卒業生が生きていく未来を展望する必要があります。最近話題になっている「二〇四五年問題」も研究材料のひとつではないでしょうか。この問題はコンピュータが人類の能力をはるかに超え、それ以降の進歩を予測できなくなるものです。人工知能(AI)によって人類が失う職業の出現や、映画「二〇〇一年宇宙の旅」などに描かれたAIの暴走などが危惧されています。AIには二つの立場があるようです。人間が知能を使ってすることを機械にさせる立場と、人間の知能そのものを持つ機械をつくる立場です。後者がこれから急速に進んでいくものと思われます。自動車の自動運転も現実のものになっていますが、現在は第二段階であり、これが第四段階に至ると完結します。これにより交通事故は九割減少し、渋滞も大幅になくなることが予測されています。しかし一方でバスやタクシー、トラック等の自動運転により、人間が仕事を奪われることも危惧されています。野村総合研究所の「国内六〇一種の職業ごとのコンピュータ技術による代替確率の試算」によれば約一〇〇の職業が代替確率の高いものと示されています。AIの急速な進歩の功罪を正しく認識し、社会の変化に対応できる人材の育成を意識していきたいと考えます。

本校では新人教員に一年間業務日報をつけさせていますが、先日このような記載がありました。「卒業式を控えて先生方が卒業証書の作成にあたり、一人ずつ判子を押し、名前を書いているということを知り、心が温かくなりました。このような手間の一つ一つが教育には大切なのではと感じました。」時代が変わっても、教育の原点はこの姿勢にあると改めて感じています。

新卒業生の巣立ち行く時を迎えて、感慨も無量でありますが、ひたすらその人生に幸多かれと心より祈ってやまないのであります