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平成17年度 2月

平成15年に養老孟司氏が「バカの壁」という本を出版しました。200万部を越える大ベストセラーになった本ですので,お読みになった方も多いと思います。翌年には「死の壁」を出版し,これも好評でした。そして今年に入って「超バカの壁」が書店に並び,売り上げは好調です。私も先日読み終えたばかりです。

不思議なことに,どの本も一気に読み終えることができ,かつ直ちに消化される感じがしました。その要因は,養老氏の文章表現力の素晴らしさだけではありません。新鮮な知識を手に入れることができた上に,元々自分が考えていたことを改めて確認できた点にあると思います。私が考えていたこととは,今の日本のあり方に感じていた「漠然とした危うさ」であり,この本はそれをわかりやすく解き明かしているのであります。

「漫然とした危うさ」とは,養老氏の言葉を引用するならば「今の日本社会には,明らかに問題がある。どんな問題があるか。私はものの考え方,見方だと思っている。そこがなんだか変なのである(超バカの壁)」ということなのではないでしょうか。

ライブドアの前社長が電撃的に逮捕された時,私が「信じられない」ではなく「やっぱり」と妙に納得したのは,元々感じていた「漫然とした危うさ」が意識の根底にあったからだと思います。「金がすべて」に裏づけされた派手な行動がまかり通っていた時でも,「漫然とした危うさ」が消えることはありませんでした。

今の教育のあり方についても「危うさ」を感じることが多くあります。その「危うさ」のひとつひとつを直視し,あるべき姿に向かって日々の実践を積み重ねていくことを強く意識した次第です。

さて,行事の欄にも記載されている通り,今月18日に吹奏楽部の第一回定期演奏会が開催されます。吹奏楽部は前向きな姿勢を崩すことなく,日々の練習に励んでいます。その成果を発揮できる演奏会になるものと期待しています。また吹奏楽部以外の生徒達や教員も数多く出演する予定です。本校の活気あふれる雰囲気を感じていただける演奏会です。保護者の方々のご来校を心からお待ち申し上げます。