学校長より

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平成17年度 1月

謹んで新年のお喜びを申し上げます。

年の初めにふさわしい穏やかな正月でありました。静かな元旦の気分を味わいながらも,新しい年への思いを新たにした次第です。

私たちの知性にはいくつかの種類があります。数年前にベストセラーになった「EQ~こころの知能指数」でとりあげられたEQ(感情的知性)もそのひとつであります。それらの知性を束ねるもうひとつの知性,いわば「超知性」をHQと呼ぶのだそうです。昨年出版された「成功知能HQ(澤口俊之著・講談社刊)」に詳しく解説されています。

挙げればきりがないほど「無恥」な若者の振る舞いが目につくようになりました。なぜ周囲に気を配ることをしないのかと思うこともしばしばですが,この本によると,HQの低下により周りの目を気にすることが「できない」のであります。周囲の人たちがどんな気持ちになるのか気にならないどころか,推測しようとする意思さえ持てないのであります。EQは「自分の感情を抑制する働き」を持つ知性でありますが,HQはEQを含めた,すべての知性を操る前頭連合野の知性なのです。将来へ向けた展望や夢,計画性をはじめ,問題解決能力,理性,主体性,創造性,探究心,達成感,幸福感など人間として生きていくための諸能力がHQを伸ばすことによって高まるのであります。

私が関心を持ったのは,HQにとって最も重要であるのは「複雑で厳しい社会関係」であるという事実でした。ここで言う厳しい社会関係というのは,「苦痛が伴う」ということではなく「よく考える必要がある」とか「上下関係がしっかりしている」という意味の厳しさであり,「相手の心をよく理解し,自制しつつ,協調的な社会関係」のことであります。学校や家庭が,そのような場になっていないことを示唆しているように思えてなりません。脳科学における最先端の結論も,学校として当たり前の環境を整えることが最大のポイントであることを感じた次第です。

今年も本校の目指す理想の実現に教職員一同,決意も新たに邁進する所存です。保護者の方々の御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。