学校長より

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平成26年度 6月

一昨年、昨年と二年連続で六月の学校通信は南三陸町を訪問した時の様子について述べました。今年も同じ時期に私は南三陸町へ車を走らせました。

南三陸町は東日本大震災により亡くなった方が五六八名、行方不明者が二一六名、全半壊世帯は三,三二一世帯にのぼりました(数字は平成二十六年五月十二日現在 南三陸町HPより)。

一昨年は絶望的な状況の中でも必死に復興へ向けて頑張っている地元の方々の姿から「すべてを飲み込んで全力を尽くす」ことの大切さを学び、昨年は復興が着実に進んでいる様子から勇気と美しい海を感じ取るために「真っ白な気持ち」でいることの大切さを学びました。

なぎ倒された木や倒れたままの建物など、海岸線付近は一昨年とあまり変わった感じはしませんでしたが、内陸に入るとさらに復興が進んでいる様子を感じ取ることができました。昨年は大変な賑わいで人々の復興へ向けてのエネルギーをいただいた「南三陸商店街」が近づくにつれて、私は胸が高鳴るのを感じました。

しかし、駐車場に入ると昨年と違う景色が広がっていました。昨年は五、六台駐車していた観光バスの姿がありません。駐車スペースの空きも目立ちます。商店街の中に入ると、昨年とは比較にならないくらい閑散とした商店街になっていました。仮設の建物で新設された「南三陸復興まちづくり情報センター」では、南三陸町の復興計画の概要や、工事の進捗状況、復興後の模型などを見ることができましたが、見ているのは私だけでありました。受付の方に話を伺うと、商店街の来客数は激減だそうで、特に観光客の減少が顕著のようです。

今年は「忘れない」ということを学びました。この三年間で本校がいただいた御恩を決して忘れることなく、教育の王道を歩み続けることを改めて心に誓った次第であります。

商店街を去る時、一枚のポスターが目に入りました。そして、大きな文字が私の心に深く刻まれました。

「忘れない。」