7月

先月の学校参観は、多数の保護者の方々が御多忙にもかかわらずご来校になり、心より感謝申し上げます。
今年度意識すべき3つの両輪については、4月の学校通信で述べた通りで、そのうちの「目的」と「目標」は、行事の時に最も大切な事柄であります。学校参観の目的とは何でしょうか。御息女の元気な姿をご覧いただくのは、私たちにとっての目標でありますが、決して目的ではありません。保護者の方々からのご意見をいただく貴重な機会ではありますが、それを目的にして開催しているわけでもありません。保護者の方々の感想から、その目的を見出すことができるのです。
・中学時代に見られなかった笑顔と、授業中での楽しげな様子を見て、とても安心しました。
・学校側の意識の高さ、子供一人一人と向き合う姿勢に、これからの3年間で子供がどう変わっていくのかが、楽しみになりました。
・真面目にプリントに取り組んでいる生徒のみなさんの姿が、とても美しかったです。
「安心」「楽しい」「美しい」など、私たちが大切にしているキーワードを生徒達の姿を通して共有し、私たち自身が励まされ、幸せを感じるのが学校参観の目的なのであります。
私は日々、生徒達や先生方の取り組みから励ましや勇気をいただいています。この思いを保護者の方々にも共有して欲しいとの願いから、年3回の学校参観を企画した次第です。保護者の方々の感想から、着実に目的に向かっている手応えを感じています。
本校には、私たちにしか語れない貴重な物語がたくさんあります。この小さな物語が本校の最大の特色なのです。これからも先生方や生徒達、そして保護者の方々と一緒に物語を書き続けたいと思う次第です。
強い雨が降りしきる中、学校参観が始まる1時間以上前から、傘をさして保護者の方々の車を待つ先生の姿がありました。この姿が小さな物語を支えている主人公なのであります。