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平成21年度 2月

ご存知の通り、今年の大河ドラマは「龍馬伝」であります。坂本龍馬の活躍についてはここでは触れませんが、その実績よりも、幕末の混乱期にさわやかな風のように過ぎ去っていった坂本龍馬の印象が、今を生きる人々の憧れとなっているのかも知れません。
私にとって、歴史に関する本を読む上で最も知識欲が満たされるのは、脚光を浴びる人物に深い影響を与えた人の存在を知った時です。明治政府の中心となって活躍した人々の人生を辿っていくと、意外な人物に行きつく事例がたくさんあります。
最近出版された本で、坂本龍馬に大きな影響を与えた大久保一翁の人生を知ることができました(坂本龍馬を英雄にした男 大久保一翁 古川愛哲著 講談社新書)。大久保一翁は、五代の将軍に近侍し、幕府の高級官僚として活動しました。幕府の中枢にありながら、大政奉還の五年も前に、江戸城で「大開国論」を主張した人物でもあります。坂本龍馬は一翁が幕臣に登用した勝海舟を通して、一翁の屋敷を訪問し、その思想に大きな影響を受けたのです。
一翁は維新後の徳川家を支え、その後静岡県知事、さらに東京府知事を務めています。学制が施行され、全国一斉に公立小学校が創設される中、江戸時代からあった寺子屋や家塾を、そのまま私立小学校として存続させたのは一翁でした。保護者の負担の問題や、公立小学校の教育は、子弟を拘束し、個性の伸長を阻害しているのではないかとの意見を取り入れた決断でありました。文部省の方針に唯唯諾諾とは従わず、自らの信念に忠実であった大久保一翁の姿勢は、現代の私立学校の在り方を示しているように感じた次第です。
さて、行事の欄にも記載されている通り、今月27日に吹奏楽部の第五回定期演奏会が開催されます。吹奏楽部員のひたむきな姿勢の集大成になるものと期待しています。前回にも増して充実した演奏会になるはずです。活気あふれる雰囲気を感じていただけるものと確信しております。保護者の方々のご来校を心からお待ち申し上げます。