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平成21年度 9月

先月下旬に山形県と宮城県を訪れました。それぞれの地で活躍した戦国武将の思いにふれるためです。米沢市は大河ドラマの影響で多数の観光客で賑わっており、米沢市上杉博物館で開催中の「天地人博」は大変な混雑でありました。上杉謙信が祭られている上杉神社内宝物殿では、上杉謙信、上杉景勝、上杉鷹山の遺品が数多く展示されており、直江兼続の愛の兜も見ることができました。今年3月2日付の本通信で、この「愛」の意味についての諸説を書きましたが、兼続が実際に被った兜をじっと見ていると、儒教の思想に基づく「仁愛」がにじみ出てくる思いがしました。
翌日は伊達政宗のゆかりの地を巡りました。松島では、政宗の人生を250体以上のろう人形で表現している、みちのく伊達政宗歴史館を見学し、仙台市では政宗の騎馬像で有名な仙台城址周辺を散策しました。復元が進んだ古い石垣から当時の様子が偲ばれます。
最も印象に残っているのは、青葉城資料展示館で見た正宗の重臣達の具足であります。その理由は、伊達政宗は勇猛果敢で、独裁者的な猛将としてのイメージや、朝鮮出兵の際の煌びやかな衣装から「伊達者」という派手な印象がありますが、重臣達の具足から政宗の本当の姿を見た思いがしたからです。伊達政宗の具足は、兜に弦月の前立がついた、お馴染みのものですが、政宗は家臣達にも同じタイプの具足をつくらせていたようです。私が見た片倉重長、伊達宗直、伊達成実の具足も弦月の前立がついていました。さらにこの3つの具足にはもう一つ共通する特徴がありました。それは具足の胴の部分にある500円大の凹です。これは戦闘によってできたものではなく、具足の製作時に至近距離から実弾を撃ち込み、貫通しない、死なない程の強度が備わっているかどうかを検査してできた弾痕なのです。家臣の命を大切にしていた伊達政宗の思いを知り、直江兼続の兜を見た時と同じような温かい気持ちになった次第であります。
今学期も、社会に貢献する女性を育成するという建学精神に基づき、教職員一同プラス志向で、当たり前のことを、真面目に、心を込めて取り組んでまいります。御理解と御協力を宜しくお願い申し上げます。