学校長より

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平成20年度 12月

先日茨城県高等学校体育連盟発足60周年記念式典が開催され、式典の中で本校が優秀校として表彰されました。運動部の先生方や、保護者の方々に心から感謝する次第です。
記念講演では、柔道の山下泰裕先生がお話をして下さいました。とても印象深い講演となりました。ロサンゼルスオリンピックでの金メダル獲得については、ほとんど触れることなく、柔道を通しての教育の在り方に多くの時間を割いての講演でした。謝辞を担当した私は、山下先生の経歴について調べて臨んだのですが、役に立つことはなかったほどです。私が強く感じ、そして共感したのは、「道」と「今を生きる」ということです。勝負よりも在り方、過去の栄光よりも今が大切であると山下先生は何度も強調されたのです。
道場は本来、お釈迦様の教えを学ぶ場所のことをいいます。極めて神聖な場所です。柔道や空手道、剣道などの武道では、練習のことを稽古といいますが、稽古の「稽」という字には、考えるという意味があります。そして「古」には真実、真理という意味があるのです。稽古は単に体力や技術を高めるのではなく、真実を考える機会なのであります。その積み重ねにより「道」がつくられていくのではないかと考えます。山下先生は、今の柔道界が勝負にだけ固執している状況に苦言を呈されていました。これは柔道のみならず、相撲道などにも言えることなのかも知れません。ロサンゼルス五輪決勝戦での山下先生の姿に、多くの国民が感動し心から祝福したのは、目には見えない「道」を感じ取ったからではないかと思います。
今の教育の在り方についても、「道」の喪失を強く感じることがあります。そのような時代であるからこそ、建学精神という道を極め続けていきたいと強く感じる次第であります。
さて、15日には今年度2回目の学校参観を予定しております。学校でのご息女の姿をご覧いただき、教育研修会では、「道」を意識して教育にあたる機会にしたいと思います。
一年間の本校教育に対する御協力を深謝しつつ、揃って良い年を迎えられるよう祈念申し上げます。