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水戸女子高等学校
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学校長より

飾りウェーブ

平成20年度

11月

10月16日・17日の両日、富山市において中部地区私学教育研修会が開催されました。中部地区9県から約600名の参加者があり、私は学校経営部会の指導講師を依頼され、4校の事例発表の助言を担当いたしました。いずれの高校も私学らしさを大切にした内容の発表でした。商業科の取り組みや、福祉教育の実践など、本校にとっても参考になることばかりで私自身の研修になりました。4校のうち3校が女子校から共学に移行した、あるいは移行する発表であったことは、女子校を取り巻く環境の厳しさを再認識する機会ともなりました。
4校の発表を聞きながら強く感じたことは、目に見えないことが目に見えるものを創り出していくのだということです。各校の実績は、システムやハード面での革新だけで成し遂げられるのではなく、目に見えないものを大切にしているところから生み出されていくのではないかと思うのです。企業においてもニーズを大切にしていきながらも、企業としての理念を曲げることなく、地道に取り組んでいる姿が人々の共感を呼び、業績の拡大につながっているように感じます。
私立学校における理念は、言うまでもなく建学精神であります。本校で言えば「社会に貢献できる女性の育成」です。すべての教育活動の根本は建学精神につながっているはずです。しかし少子化が深刻化し、建学精神がただの飾り物になってしまっている私学も少なくありません。だからこそ本校は建学精神を大事にし続ける私学でありたいと思います。建学精神は、どの私学でも突飛な内容のものではありません。むしろごく当たり前の文言であります。当たり前のものを、あらゆる角度から見つめ、そして実践し続けていくという、愚直な取り組みの中から目に見えないものが生まれ、そこから目に見えるものが創造されていくのだと思います。
今月は恒例の秋桜祭でスタートします。御来校の折には御息女の表情や取り組みをご覧いただき、本校における、目には見えない大切なものをお感じになっていただければと思います。